2015年4月19日

「友」は手と手をとり合って


 四月しがつ新入学しんにゅうがく進学しんがく季節きせつ。みなさん、あたらしい友達ともだちがたくさんできたと思います。
そこで今回こんかいは「友」という漢字のちについて考えてみましょう。

 上の文字もじは「友」という漢字の金文きんぶんです。の金文は「」で、五本の指をひらいたかたちですが、右手(又=ゆう)は「」でなにかをとろうと手をばした形をしています。その右手をふたわせると「友」になります。手と手をとり合ってたすけ合う。それが「友」の意味いみです。このように二つ以上の文字をみ合わせて、新しい意味をあらわす字は会意かいい文字といいます。
 友のように右手(又)から生まれた漢字には「きゅう」「そう」「はん」があります。

(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)