2015年6月14日
人間の頭から生まれた「天」
「天」(てん)という漢字を国語辞典で調べると、①空②自然界③運命、神―などさまざまな意味がありますが、もともとは人の頭をさす文字でした。
上の文字は「天」という漢字の金文です。人が立っている姿を表す「大」(だい)に、丸い頭をのせた形をしています。同じように「大」から生まれた漢字には、成人した男性を表す「夫」(ふ)、手足を広げて人がしっかりと立っている姿を表す「立」(りつ)などがあります。
当初、「空」(そら)という漢字はありませんでした。そこで人の一番高いところにある頭を表す「天」という文字を使って「そら」の意味も表すようになったのです。
(書:産経国際書会 副理事長 髙橋照弘)
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