2015年9月 6日

美しい「ひらがな」を書くためには


 今回こんかいは「漢字」と「ひらがな」の関係かんけいについてかんがえてみましょう。
現在げんざい日本にっぽん使つかわれているひらがなは日本特有とくゆう文字もじで、中国ちゅうごくからつたえられた漢字をもとつくられています。元の漢字を知ることで、うつくしく、ただしいひらがながけるようになります。

 れいとして、「の」を見てみましょう。上の文字は「乃(の)」という漢字の草書体そうしょたいです。草書体は漢字の書体のひとつで、はやく書くことができるように字画じかく省略しょうりゃくおこなわれています。そして「ひらがな」は草書体をさらに簡略化かんりゃくかしたものです。

 下の文字はひらがなの「の」ですが、みぎは漢字からのちをっているひだりは知らない人の書いた文字です。どちらが美しい文字か、よくわかるでしょう。

(書:産経国際書会常務理事 永田龍石)