2015年11月29日
人の足跡から生まれた「歩」
「歩」(ほ)は人の足跡を上下に組み合わせた文字です。上の文字、「歩」の甲骨文を見れば理解できるでしょう。横の線が右に飛び出ているのが左足、左に出ているのが右足で、左右の足を交互に動かすことを「歩く」としました。一歩とは左右の足が動くことで、片足だけだと半歩となります。
「止」(し)は足跡の形を表しており、動いているものが止まることを意味します。「止」という漢字の仲間には、「歩」のほかに「足」(そく)や「走」(そう)があります。
また、「歩」という感じから「陟」(上にいくこと)、「渉」(川を歩いて渡ること)などの漢字も生まれました。
(書:産経国際書会副理事長 髙橋照弘)
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