産経国際書会

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丘に陣取る軍隊「師」

 師しは学問がくもん、技術ぎじゅつをもって世よの中なかに伝つたえる人ひと―教師きょうし、医師いし、技師ぎし、老ろう師しなどと人を尊とうとぶ文字もじです。そして、軍隊ぐんたいの意味いみを持もっています。

 師は、「」と「」を組くみ合あわせた文字。「」をひっくり返かえすと「㞢」となり、「之し」の古ふるい形かたちです。音おんは「シ」。そして「」は人のお尻しりです。ふっくらしているところが丘おかに似にているので、丘の意味で使つかわれました。丘の上うえからは、広ひろく周囲しゅういを見み渡わたすことができるので戦たたかいに有ゆう利りです。そこで常つねに丘に軍隊を置おいたので、軍隊の意味に変へん化かしたのです。

 戦功せんこうを重かさねた軍隊の長ちょうは部ぶ隊たいを退しりぞくと、氏し族ぞくの子し弟ていの教育きょういくにあたりました。そして教師などの意味になったのです。

(書:産経国際書会副理事長 髙橋照弘)