会報 令和7年1月号 第110号
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「産経ニュース」に掲載された書会関連ニュースを集めました
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2016年3月 6日
ひなどりから生まれた「習」
きょうの漢字は「習」(シュウ)。上の文字は「習」の
甲骨
(
こうこつ
)
文字
(
もじ
)
で、「羽」と「曰」という2つの漢字から
成
(
な
)
り
立
(
た
)
っています。 「羽」は
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
う
羽
(
はね
)
の
形
(
かたち
)
を、「曰」は
口
(
くち
)
の形を
表
(
あらわ
)
しており、「羽のように
繰
(
く
)
り
返
(
かえ
)
し口にする」ことから「
学
(
まなぶ
)
ぶ」「
習
(
なら
)
う」の
意味
(
いみ
)
になりました。
中国
(
ちゅうごく
)
の
古
(
ふる
)
い漢字の
書
(
しょ
)
である「
設文
(
せつもん
)
解字
(
かいじ
)
」でも、「習」という漢字について「しばしば
飛
(
と
)
ぶなり」とあり、ひなどりが
巣立
(
すだ
)
とうと羽を繰り返し
動
(
うご
)
かしているさまだと言っています。「習」は学ぶことに
前向
(
まえむ
)
きで
強
(
つよ
)
い
意志
(
いし
)
を
持
(
も
)
った漢字なのです。
「
学習
(
がくしゅう
)
」「
練習
(
れんしゅう
)
」「
復習
(
ふくしゅう
)
」といった
熟語
(
じゅくご
)
からも前向きな
姿勢
(
しせい
)
が感じられますね。
(書:産経国際書会副理事長 髙橋照弘)
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