2016年3月 6日

ひなどりから生まれた「習」

 きょうの漢字は「習」(シュウ)。上の文字は「習」の甲骨こうこつ文字もじで、「羽」と「曰」という2つの漢字からっています。 「羽」はかさなりはねかたちを、「曰」はくちの形をあらわしており、「羽のようにかえし口にする」ことから「まなぶぶ」「ならう」の意味いみになりました。
 中国ちゅうごくふるい漢字のしょである「設文せつもん解字かいじ」でも、「習」という漢字について「しばしばぶなり」とあり、ひなどりが巣立すだとうと羽を繰り返しうごかしているさまだと言っています。「習」は学ぶことに前向まえむきでつよ意志いしった漢字なのです。
 「学習がくしゅう」「練習れんしゅう」「復習ふくしゅう」といった熟語じゅくごからも前向きな姿勢しせいが感じられますね。

(書:産経国際書会副理事長 髙橋照弘)