2016年5月15日
みんなが持っている「名前」の起源は?
私たちにはみんな名前があります。名前は家族や血縁を示す「姓」と、自分だけの「名」から成り立っています。上の文字は「名」の金文です。(ユウ)は先祖の霊に供えた肉を、(サイ)は神様への祈りの言葉(祝詞)を入れる器をそれぞれ表しています。昔、子供が生まれて三月が経つと、先祖の霊に肉を供えて誕生を報告、命名の儀式を経て家族の一員になりました。「名」という漢字はこの儀式から生まれ、やがて名前の「名」を表すようになりました。
いまでも生後1カ月をめどに神社に参拝し、子供の誕生を祝い、健康を祈願するお宮参りが行われています。産土参りとも呼ばれ、生まれた土地の守り神に参拝します。
(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)
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