
2016年6月12日
老人の姿から生まれた「長」

「長」=チョウ、なが(い)=という
漢字にはさまざまな
意味があります。上の文字は、長という漢字の
甲骨文で、長い
髪の
老人が
杖を
持っている
姿を
表しています。

は長い髪、

は
頭、そして

は杖を持った
人の
形です。この漢字はもともと、長い髪をした
長老を表わす
言葉でした。
長老とは
一般的には
年老いた人を
尊ぶ
呼び
方で、
優れた
知恵や
豊富な
経験を持った
年長者を
指します。そこから、
多くの人の上に
立って
治める人(
首長・
社長)、優れているところ(
長所・
長ける)といった言葉が
生まれました。
また、「ながい」という意味のほかに、
大きくなる、
大人になる(
成長)という意味でも使われるようになりました。
(書:産経国際書会副理事長 髙橋照弘)