2016年8月 7日
もとは光栄なご褒美「休」
休みは疲れた体や心を元気にしたい時など、休息する、という意味に使います。しかし、もとは戦争で手柄を立てた人が、王様からご褒美をいただくことで、それを「休」といいました。休は「光栄」を意味する文字だったのです。休は、「人()」と「木()」から成り立っています。木は古くは、「禾()」と書かれ、鳥居のような形の柱を軍門にそえて立てられていたようです。
そこで王様から頂くご褒美は、品物のほかに「やすみ」もあり、「休」はのちに「やすむ」という意味に使われるようになりました。
日ごろ、一生懸命勉強しているみなさんだから、長い夏休みのご褒美がいただけたのでしょうね。
(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)
前の記事 : きれいにすんでつめたい氷の「冷」
次の記事 : もとは穴のことだった「空」