2016年9月 4日
もとは木の枝で区切られた田んぼ 「国」
いま使われている「国」という字は簡略化された文字で、旧字体では「國」と書かれていました。「國」は、「或」と同じで、これは「」と「戈」で作られた文字です。「」は、「」で、田の境です。「戈」は「ほこ」ではなく、「弋」で、木の枝のことです。つまり、田の四隅に枝を立て、所有者がいる土地であることを示していたのです。土を加え区切られた地「域」とし、「囗」を加えて国(國)を表す文字としました。
日本は四方を海に囲まれている島国です。アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸など、地図を広げて国境を見てみよう。
(書:産経国際書会副理事長 髙橋照弘)
前の記事 : もとは穴のことだった「空」
次の記事 : 髪を長く伸ばし杖をついた人「老」