2016年10月30日
いなずまは自然の力! 神様のこころだよ 「神」
あっ! ピカッ、ゴロゴロ。かみなりです。夜空にいなずまが光っています。漢字では「雷」と書きますが、元は「神鳴り」の意味でした。昔の人は、神様が音をたてて怒っていると考えたのです。上の字は、「神」の金文です。「神」の「申」は、いなずまの形を指して、「ネ」はもと、「示」と書き、神様を祭る祭だんのことだったんだよ。だから、「神」は、「ネ」(かみさま)と、音を表す「申」(いなずま)を合わせた字で、いなずまのように自然のふしぎな力や、目に見えない心の働きを指すようになったのです。
そういえば、十月を「神無月」ともいうんだよ。神様はどこかにお出かけしているのかな?
(書:産経国際書会副理事長 勝田晃拓)
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