産経国際書会

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ムチでいましめて祈る儀式…「敬」

 学校がっこう校長先生こうちょうせんせいにバッタリ出会であって、ハッと緊張きんちょうして、かしまってしまったことはないかな? それは、「うやま気持きもち」のあらわれだよ。

 左上ひだりうえの、「敬」の金文きんぶんてごらん。左がわは、「」(サイ)をまえに、ひつじあたまをしたひとがひざまずいているよ。それを、みぎ側の「ぼく」(ムチ)でたたくかたちになっているね。ムチで打ち、神様かみさまを敬うよういましめる儀式ぎしきを表わしているんだよ。

 「」は、祝詞(神へのいのりのぶん)をれたうつわ。儀式は神様にいのることだから、神様につつしんでつかえるこころを「うやまう」という意味いみ使つかったんだ。なかの羊の頭の形は、羊を飼って(牧畜ぼくちくで)らしていたきょうの人をしているんだ。西域さいいき中国ちゅうごく西北部せいほくぶ)にみ中国と敵対てきたいしていたかれらは、いけにえにされることがあったんだね。

 明日あす敬老けいろう。お年寄としよりを敬う日だよ。「尊敬そんけい」は、人を心から立派りっぱだとおもうことだから、かたたたき●●●は、自分の手●●●●でしてあげてね。

(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)