2017年3月 5日
木をよく観察することから生まれた「相」
大きく生い茂った木を見ると、力強い生命力を感じます。太い幹に思わず手のひらを当てて、「エネルギーを授かりますように...」と願ったことはありませんか?木には、目に見えない何か大きな力がある、と思うのは古代の人も現代の人も同じです。左上の甲骨文字を見てください。生い茂る木()の様子を目()で観察することを表 し、「相」となりました。「相」は、木を目で「見る」ことだったのです。
「見る」という行為から、「手相」「人相」という言葉が生まれ、見るために人が向かい合っている様子から、「相手」「相談」などの語も生まれました。気が合う人とは、「相性」が良い、とも言いますね。
好きな友達同士でお互いをじっくり観察すると、お互いのどこが好きなのかが、見えてきますよ。
(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)
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