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2017年3月19日
神さまへのおふだに書かれた神聖な言葉 「書」
地球に
人類が
生存するようになり、やがて
集落をつくって
住まうようになると、
何かを
伝えるための
手段として、
文字が
作られました。そして
人間は、その文字を
書くようになりました。
そこで
今回は、「
書」について
考えます。
「書」は、
筆を
手に
持つかたちの「
聿(
![kanji_20170316_3.png](https://www.sankei-shokai.jp/kanji_20170316_3.png)
)」と、「
者」からなっています。「者」は、
神さまに
願い
事を書いたおふだ(
祝詞)を
入れた
器(
![kanji_20170316_4.png](https://www.sankei-shokai.jp/kanji_20170316_4.png)
)を、
土の
中に入れ、
上に
木の
枝を
重ねて土をかぶせたかたちです。
集落のまわりを
囲む
土垣の中に祝詞をおさめると、
土神さまの
力で集落の人々を
悪霊から
守る、とされていました。そのおふだに書かれた
神聖な祝詞の
文を「書」と
言いました。
のちに、書は書くこと、文字や
手紙、
本や
書道などの
意味を
表すようになったのです。
(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)