2017年5月28日
オノであたらしく木を切り出す 「新」
新緑の季節です。公園も親子連れで賑わっているね。今週からしばらく「辛」という字に関係した字の勉強をしよう。まずは、「新」。甲骨文字は、「辛」「木」「斤」の組み合わせだよ。昔は、亡くなった親の位はいを作るのに、取っ手のある刃物「辛」を、「木」に投げ、それが当たった木を選んで作ったんだ。その木のことを「」といい、選んだ木を「斤」で切った形から「新」という字が生まれた。あたらしく木を切り出したことから、「あたらしい」「あらた」を意味する漢字になったんだね。
また、かまどで燃やす木を、「たきぎ(薪)」というよ。これは、位はいを作った残りの木を火祭りの「まき(薪)」にしたことから来ているんだ。新しいことを覚えると、新緑のように成長していけるね。
(書:産経国際書会副理事長 勝田晃拓)
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