2017年8月 6日
薄く平たい草...「葉」
八月は別名を「葉月」ともいいます。草木は春に芽を吹き、枝を伸ばして木を覆うほど大きくなります。そうして広がった葉は、夏の強い日差しをさえぎり、木陰に涼しい風を呼び込んでくれます。「葉」は「艸」()と「枼」をあわせて作られました。「枼」は木を切って作った薄い木札のこと。は草を意味しています。葉は薄く平たいことを示しているので枝葉の葉を表わす言葉になりました。
「鰈」(カレイ)、「蝶」(チョウ)など「枼」を使っている言葉は、みな共通して薄く平板な形であることがわかりますね。
(書:産経国際書会副理事長 髙橋照弘)
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