産経国際書会

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どろどろになった瓢簞の中身…「油」

 料理りょうりにはあぶらかせないよね。なべやフライパンをにかけて、ボトルのほそくちから、ほら、チューッと油をそそぐんだ。

 うえの「油」の甲骨文字こうこつもじをみてみよう。「ゆう」は、瓢簞ひょうたんかたちからできた字で、もとの形は、「ゆう」。瓢簞のじゅくしてけてなくなって、なかからっぽになった状態じょうたいなんだ。「瓢簞」のそとからかたくて、中身なかみててきれいにして水筒すいとうなどに使つかっていた。

 「油」は溶けてどろどろになった中の液体えきたいし、そこから「あぶら、あぶら状のもの」の意味いみになったんだよ。大豆だいず菜種なたね胡麻ごまなど植物しょくぶつからとった「あぶら」だね。

 いまではいろんな「あぶら」をあらわし、原油げんゆ価格かかく高騰こうとうで、わたしたちの生活せいかつにも影響えいきょうることもあるんだ。だから、ったり、時間じかん無駄遣むだづかいは油断ゆだん大敵たいてきだよ!

(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)