2018年4月15日
崖に手をかけてよじ登る形...「反」
「反則をしたチームは、罰ゲームで体を反ったまま10分間!」「これに反対の人はいますか?」...。今日はそんな「反」の字を取り上げます。金文では、「厂」(がけ)と、「又」()とを合わせた形だよ。「又」は右手の形で、急な崖に手をかけてよじ登ろうとする様子を表しているね。そこから、体が「そる」の意味に使われ、反ったものは跳ね返って元に戻るから、「もどる」「はねかえす」の意味にも用いるよ。
昔は、自然の険しい所は人が足を踏み入れてはいけない神聖な場所と考えられていて、急な崖もそのひとつ。崖をよじ登るのは、聖なる場所に対して、逆らうわけだから、「そむく」「さからう」の意味になるんだね。
この説に反論はありますか?
(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)
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