2018年6月24日

太鼓の音と走る稲妻...「雷」

20180622_kanji_1.png  (かみなり)は、()(くら)(そら)から轟音(ごうおん)()(ひび)き、(あつ)(くも)()()いて(するど)(ひかり)(はし)ります。梅雨(つゆ)()間近(まぢか)光景(こうけい)です。「20180622_kanji_3.png」は金文(きんぶん)で「雷」です。四隅(よすみ)にある「田」は、田畑(たばた)の田ではなく、太鼓(たいこ)(あら)わし、「×」は、縦横(じゅうおう)に走る稲妻(いなずま)(しめ)しています。
 (のち)に、「雨」を(くわ)えて形声文字(けいせいもじ)となり、さらに「田」をひとつに省略(しょうりゃく)しました。雷(さま)()は、(おに)虎柄(おtらがら)のパンツをはき、うしろに太鼓が(えが)かれています。(じつ)にうまく文字を絵にしています。
 (むかし)は、雷が鳴ったら、「雷様に()られるからヘソを(かく)せ」と()われました。雷が鳴る時期(じき)薄着(うすぎ)で、(きゅう)気候(きこう)変化(へんか)で風邪をひきやすくなるため、おなかをこわさないためだった、とも言われています。昔の(ひと)知恵(ちえ)を思い、(からだ)大切(たいせつ)にしましょうね。
(産経国際書会副理事長、髙橋照弘)

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