2018年12月 2日

土をつかんで動かない...「根」

20181130_kanji_1.png  おでんが美味(おい)しい季節(きせつ)になったね。おでん、おろし、漬物(つけもの)、とくれば大根(だいこん)(じつ)は大根は、大部分(だいぶぶん)()なんだって! そこで、今日(きょう)は「根」を()()げるよ。
 「根」は、草木(くさき)(あらわ)す「木」(きへん)と、「艮」(こん)の()()わせ。(うえ)甲骨文(こうこつぶん)を見ると、右側(みぎがわ)は「20181130_kanji_3.png」で、(のろ)いの眼力(がんりき)のある(ひと)(にら)まれて、(かた)まって(うご)けない人の(かたち)をしているよ。だから、「これ以上(いじょう)(すす)めない」「動かない」ことを表しているんだ。根が(つち)(なか)()びられず、固まって(ふく)らんだ部分を()し、「根底(こんてい)」「根元(ねもと)」の意味(いみ)になるね。
 さらに、根は草木を()きく成長(せいちょう)させる「もと」だから、「根本(こんぽん)」「根源(こんげん)」とも使(つか)われる。木の(みき)(えだ)(ささ)えるもの...それが「根」なんだよね。
 木は根がしっかりしていれば(あらし)平気(へいき)。ひょっとすると(たお)れない木には根性(こんじょう)があるのかな? (きみ)も【漢字(かんじ)仲良(なかよ)く!】を根気(こんき)よく()(つづけ)けよう!
(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)

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