2018年12月 9日
どろどろになった瓢簞の中身...「油」
料理には油が欠かせないよね。鍋やフライパンを火にかけて、ボトルの細い口から、ほら、チューッと油を注ぐんだ。上の「油」の甲骨文字をみてみよう。「由」は、瓢簞の形からできた字で、元の形は、「卣」。瓢簞の実が熟して溶けてなくなって、中が空っぽになった状態なんだ。「瓢簞」の外の殻は硬くて、中身を捨ててきれいにして水筒などに使っていた。
「油」は溶けてどろどろになった中の液体を指し、そこから「あぶら、あぶら状のもの」の意味になったんだよ。大豆・菜種・胡麻など植物からとった「あぶら」だね。
今ではいろんな「あぶら」を表し、原油は価格の高騰で、私たちの生活にも影響が出ることもあるんだ。だから、油を売ったり、時間の無駄遣いは油断大敵だよ!
(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)
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