2018年12月30日
大勢の巫女が神に迫って祈る...「歌」
「歌」という文字は、「哥」と「欠」で構成されます。「可」は、木の枝の形の杖()と、神様への願い事を書いたものを入れる器()を合わせたもの。「可」を重ねた「哥」は、複数の意味で、多数の巫女が、願い事がかなえられるよう神に迫って祈ることを表しています。
「欠」は、欠伸(あくびをして背筋を伸ばすこと)で、立っている人が大きく口を開いて歌っている側面の姿に似ています。
願いがかなえられるよう、リズムやアクセントをつけて祈ったことから、「歌」の意味が生まれてきたのです。
大晦日の定番、といえば「NHK紅白歌合戦」。ともに歌いあい、明るい新年を迎えましょうね。
(産経国際書会常務理事、眞田朱燕)
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