産経国際書会

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健康に「米」は欠かせない?…「康」

 健康けんこうらすためにみなさんは食生活しょくせいかつをつけていますか? 今回こんかいは「康」についてていきましょう。

 「康」は「庚(こう)」に「こめ」をわせた漢字かんじです。ひだり篆書てんしょを見ると上部じょうぶの「」(庚)に、「米」を組み合わせたかたちなのがよくわかります。「」は、両手りょうてきぬってく形で、「穀物こくもつ脱穀だっこくして精白せいはくかわしろくする)すること」を意味いみします。米を脱穀精白することで、「米の糠(ぬか)がらばっている状態じょうたい」となり、さらに、みのりがおおいことで、「やすらか、安楽あんらく」といった意味をすようになりました。

 日本人にほんじん主食しゅしょくえば、なんと言っても「米」。「お米をべないとちからない」などと言うひともいますね。健康の「康」の漢字のなかに「米」がふくまれるのは何とも意味ぶかい気がしませんか。

(産経国際書会評議員、鈴木暁昇)