人がかめに入った酒を飲む…「飲」
2019.7.21

いよいよ夏本番。喉がカラカラで、冷たい水やジュースを飲みたーい! そこで今日は、「飲」を取り上げます。
上の金文を見ると、「飲」は、もとは「酓」と「欠」との組み合わせ。「欠」は、人が大きく口を開けて何かを飲む形になっているよ。偏の「酓」は、もとはお酒の入った甕に蓋をした形だった。つまり、「飲」は、甕(樽)からお酒を飲もうとしている人の様子を表した文字なんだ。そこから「のむ」と使うんだ。
うとしている人の様子を表した文字なんだ。そこから「のむ」と使うんだ。
同じ「のむ」でも、「薬」や「唾」をのむときは、噛まないで丸のみするから、「吞」を使うよ。「息」、「涙」や「条件」をのむ、は、ひらがなで「のむ」と書くんだ。
(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)
