産経国際書会

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雲の中にいる竜の尾が現れた形…「雲」

 なつれていても、突然とつぜんくもめて、あめることがありますね。今日きょうはこの「雲」についてていきましょう。じつは「雲」はもともと「うん」という文字もじだったとされています。

 「云」は、雲のなかりゅうがうちにいてあらわれているかたちあらわし、雲の中には竜がいるとかんがええられていたようです。うえ金文きんぶんを見ると、「竜の尾がうちに巻いて現れているイメージ」がよくわかりますね。

 のちに「くも」の意味いみを表わすために、「あめかんむり」をくわえて「雲」という字になりました。あつさがひと段落だんらくすれば、あき到来とうらいかんじさせる「うろこぐも」も見られるでしょう。

(産経国際書会評議員、鈴木暁昇)