2019年2月17日
3本のかんざしを着けた美しい女性...「参」
杉花粉で目が痒いし、かみ過ぎて鼻の形も変わっちゃう...こりゃあ、参った。この3つの「太字」に共通するものはなあーに? そう! 3つとも「彡」があるよね。この「彡」(さん)は、キラキラ美しい模様の意味で、今日は「参」を扱うよ。
左の金文では、3本の簪「厽」(るい)で髪を纏めている女性の姿に、それが美しい、という「彡」を加えた形だよ。3本の簪から「みっつ」、それが纏まって「あつまる」の意味になり、「参加」「参詣」などと使うよね。旧字では「參」と書き、のちに簡単な「参」になった。簪の長さがマチマチだから、「ふぞろい」の意味もあるよ。 と言うことは、「杉」は高く伸びる美しい木、の意味だよね!「物知り博士」、ここに参上! 君も参考にしてね。
(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)
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