2019年2月24日
お供えのイネを持って神様にすすめる...「差」
この間のボクシングの試合は、挑戦者が大差で負けちゃったね。判定に差別はないから、実力にかなりの落差があったのかな...。本日扱う漢字は「差」。左の金文をみると、稲など穀物の穂の形の「禾」(か)と、「左」(左手)を組み合わせた形だよ。お供えの稲を持って、神様にすすめることが、「差」の元々の意味なんだ。穂の長さは不揃いなので、手で支えると凸凹した状態になり、やがて「そろわない」「ちがい」の意味の「誤差」「時差」と使うようになったんだ。また、「差す」とも使う。前回取り上げた「参」にも不揃いの意味があったよね。「参」と「差」を組み合わせて「微妙に違う」という意味の「参差」という言葉ができた。読みが難しいけど、「しんし」だよ。これもぜひ覚えて、友達に差をつけちゃおう!
(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)
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