2019年6月 9日
鋤を使って耕作する...「動」
改元から1カ月がたち、令和の時代が本格的に動き始めました。そこで、今回は、「動」という字を取り上げます。金文の時代は、「童」という文字が「動」の意味で使われていました。「童」とは、犯罪を犯し目の上に入れ墨を入れられ、奴隷とされた男の人を指します。左の篆書を見るとわかるように、その「童」に、農耕用の道具である「耒」(鋤)である「(力)」が加わって、鋤を使って耕作する、という意味になりました。
身体を動かすことから、「うごかす」「はたらき」「衝撃を受ける」などの意味になり、「動作」「動乱」「動静」「動揺」などと使います。
皆さんも新時代にふさわしい、新たな行動を始めませんか?
(産経国際書会常務理事、山本晴城)
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