2019年6月16日
旧字体を見るとよくわかる...「浅」
物事を広く浅く知ることはとても大切です。そこから特に興味のあるものを見つけ、深掘りし、専門を見つけていくきっかけにもなるのです。今回は「浅」について「深掘り」していきましょう。「浅」は旧字体では「淺」と書き、左の金文のように、漢字の旁の部分は、「戈」を2つ重ねたものになります。「戈」は『ほこ、小さいもの、少ないもの』を表し、それが2つ重なり「戔」となると、「薄いものを重ねる、削って小さくする。少なくする」などの意味を含みます。そこに水を表す「(氵)」が付くことで「水が少ない」から「浅い」という意味になったとされています。このように、旧字体を分解していくと、漢字の意味がよくわかりますね。
(産経国際書会評議員、鈴木暁昇)
前の記事 : 鋤を使って耕作する...「動」
次の記事 : 健康に「米」は欠かせない?...「康」