2019年7月28日

毛皮で作った衣は毛のあるほうが...「表」

20190724_kanji_01.png  東京五輪(とうきょうごりん)開幕(かいまく)まで、いよいよ1(ねん)()ったね! 出場(しゅつじょう)できる代表選手(だいひょう)(はっぴょう)もあり、彰台(ひょうしょうだい)目指(めざ)(かれ)らの(ひょうじょう)真剣(しんけん)だ。ということで、今回(こんかい)は「表」を()()げるよ。
 (うえ)金文(きんぶん)()ると、「(ころも)」の(あいだ)に「()」があることがわかるね。この「毛」は動物(どうぶつ)毛皮(けがわ)のことで、毛皮で(つく)った衣服(いふく)は、毛のある(ほう)が「(おもて)」で、ない方が「(うら)」とされたんだ。そこから、「おもて、あらわす、あらわれる」の意味(いみ)になり、「年表(ねんぴょう/rt>)」「表紙(ひょうし)」「表現(ひょうげん)」「表門(おもてもん)」などと使(つか)うようになったんだ。
 「裏」の()(なか)にも「衣」があり、「()」(筋目(すじめ)のついた())が、(じつ)縞模様(しまもよう)(ぬの)のことで、(ふく)裏地(うらじ)に使われたことから「うら」の意味になったんだ。
 ところでこれを()んでいるキミ! (あつ)くてボーっとするからといって、まさかTシャツを「裏表」に()てはいないよね!?
(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)

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