2020年4月26日
『教』は、先生が生徒に教える姿を表した漢字
「教えること」は「学ぶこと」よりも難しいと感じる方もいるでしょう。今回はこの「教」の成り立ちをみていきます。教の旧字体は「敎」です。「敎」を分解すると、「爻(こう)」+「子(し)」+「攴(ぼく)」です。「爻」は「交わる」、「子」は「両手」、「攵(攴)=ぼくづくり」は「動作」を表し、「先生が生徒と交わること」、つまり、「先生が生徒に教える」という意味が生まれたとされております。また一説には、「爻」は「神聖なる建物」を表し、そこに「子弟を集めて教育を行った」ことから、「教える」という意味が生まれたとされています。
このような成り立ちを知ると、先生(師匠)から生徒(弟子)に物の考え方や技術などを「教えていくこと」、「伝えていくこと」は、古来より脈々と受け継がれてきた大切なことと感じます。
(産経国際書会理事、鈴木暁昇)
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