2020年6月28日
神の威光を示す「陽」
梅雨の晴れ間には、太陽の日差しが木の葉を透かして、色々なやさしい緑を見せてくれます。左上の「陽」の金文は、(神霊が天と地を上り下りする梯子)・(霊力を持つ玉)・(玉をのせる台)・(玉の光が下に向かって放射する形)―からなっています。
玉の霊力とは、人が玉光を受けることで何かを感じ取り、生き方や考え方を元気にしてくれる効果があります。これを「魂振り」といいました。
「陽」とは、この霊力を持つ玉により神の威光を示す文字でした。
後に、日・太陽の意味となり、太陽の光が差すと「あたたかい」の意味も生まれました。
陽の反対は「陰」ですが、中国では万物を陰と陽にあてはめた「陰陽思想」が生まれ、この考えは後年、「陰陽道」として、日本にも伝わりました。
(産経国際書会常務理事、眞田朱燕)
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