2020年10月 4日
火の色を見てできた「赤」
「赤」という字から何を連想しますか。「夕日」、「熟したトマト」、「血」とさまざまですね。「赤」という字は、人が手を広げて立っている様子と火が盛んに燃えているところを合わせた字です。火をみて古代の人たちはその色を「赤」と名付けました。また、火の前に立って光を浴びている姿ともいえます。これは、火の光を浴びることで災いや害から防ぎ清める役目を果たしていたと考えられます。これが発展して「赤」という字は「あきらか」、「まこと」という意味にも使われるようになりました。
「真っ赤なうそ」という言葉は、うそが赤いわけではなく、明らかなうそという意味です。
真っ赤なうそをついて青くならないように気をつけましょう。
(産経国際書会常務理事、町山一祥)
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