2021年5月16日

「茶」飲んでリラックス?

20210516_kanji01.png  5月は新茶の季節(きせつ)。立春から八十八日目のことを八十八夜といい、この日を()ぎると新茶が出回ってきます。(はつ)物のお茶を飲むと1年間無病息災(そくさい)に過ごせるという言い伝えもあります。
 「茶」は植物を表す「艸(くさ)」と「余(ヨ)」という字が合わさってできた字で、中国の(とう)時代あたりに「荼(ト)」の横画が1本省略(しょうりゃく)されて現在(げんざい)の「茶」になりました。お茶が飲まれるようになってから作られた字と考えられます。成り立ちは諸説(しょせつ)あって、「余」は「ゆとり」と関係(かんけい)が深い字なので、お茶を飲むことによって心をゆったりとさせるからという説や「余」と「苦」が元は同じ(おん)であるものが変化した、とも言われています。
 お茶の苦味のもとはタンニンです。このタンニンにはカテキンが(ふく)まれています。カテキンは抗菌(こうきん)作用などがあることが知られています。そろそろお茶にしますか?
(産経国際書会常務理事 町山一祥) 

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