2021年8月15日

川の中の島ー「州」

20210815_kanji01.png  河原(かわら)でキャンプやバーベキュー。夏休み、楽しいひと時を過ごしている方も多いと思います。ふと川に目をやると川の中ほどに小さな島ができています。この島を「中州(なかす)」と呼んでんでいますが、今日のお話は「州」。
 「州」は、川の中の水で囲まれた土地の象形(しょうけい)文字で、紀元前1500年頃の金文(きんぶん)と呼ばれる字を見るとその由来(ゆらい)がよくわかります。めぐり(かこ)むを表した「周」の音を借りて「しゅう」 と発音するようになりました。また、川だけではなく海に囲まれた大きな土地を指す言葉として、「九州」、「本州」などのように使われるようになり、さらに発展して行政(ぎょうせい)区画(くかく)としても使われるようになりました。 
(産経国際書会常務理事、町山一祥)

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