2021年9月26日
手紙を書くとき、手書きですか?「紙」
パソコンやスマートフォンの普及により、手書きする機会も少なくなりましたが、手書きされたメモ用紙や手紙を見ると何か温かみを感じるかたもいるでしょう。今回は『紙』についてみていきます。紙は紀元前2世紀中ごろに発明され、その後、中国の蔡倫という方が2世紀初頭に、樹皮や麻や布などを原料に製造法を確立したとされております。『紙』を分解すると『糸』+『氏』となります。『糸』は『紙の原料や繊維』を表します。一方、『氏』は『薄い刃物』を表します(古代中国では、肉などの祭りの御馳走を、同じ一族で分ける習慣がありました。このとき使う刃物が『氏』です)。それらを組み合わせて『繊維で作られた薄い紙』を表すようになりました。現在では、さまざまな種類の奇麗な紙があります。奇麗な紙に手書きで書いてみるのも気分転換によいでしょう。(産経国際書会理事 鈴木暁昇)
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