2021年11月28日
「解」は牛を解体すること?
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中国に「庖丁解牛」という故事があります。「非常に優れた技術」を例えた言葉です。料理人の丁という人が牛を解体するのがとても上手だったことから生まれた言葉ですが、料理を表す「庖」と名前の「丁」をとって「包丁」の語源にもなりました。
刃物で牛の骨や肉をきれい切りさばくには牛の体のことがよくわかっていなければなりません。このことから「解」は「わかる」という意味でも使われるようになりました。
(産経国際書会常務理事、町山一祥)
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