2022年2月13日

聖地を清める「除」

20220210_kanji01.png  この冬の雪国は除雪(じょせつ)が大変でした。春は庭や畑の除草(じょそう)、部屋は掃除(そうじ)を・・・と、「除」のつく言葉はたくさんあります。
 「除」は、神が天から地へ(のぼ)()りする(はしご)()20220210_kanji03.png」と、上部に大きな把手(とって)のある針「()20220210_kanji04.png」の形からなります。
 地下にひそむ悪霊を(はら)い除くため、神梯(しんてい)(神様の梯)の前の地に大きな針を打ち込んで聖地を清めました。「除」とは邪気を祓う行いで、やがて、取り去る、除くの意となり、古いものから新しいものへと移り、大晦日(みそか)を除夜ともいわれるようになりました。
 聖地を清めるのは「除」、道路を清めるのは「途」、清められた道を安心して通ることができるようになると「徐」となります。徐行(じょこう)運転、徐々に改めるなどと使います。
(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)

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