2022年3月20日
「戦」争はやめて!
ロシアによるウクライナへの侵攻により戦争が起きています。そこで今回は小学校4年生で学ぶ、戦争の「戦」についてお話をします。「戦」の文字の成り立ちは、「単」と「戈」の会意による会意兼形声文字です。甲骨文字では「単」は「盾」のことを表し、防御することを意味していましたが、そこに「矛」を表す「戈」が付くことにより、攻撃することを意味するようになり、「単(盾)」と「戈(矛)」が向き合うさまの「戦」という言葉が生まれました。
読みは、音読みでは「セン」。訓読みでは「いくさ」「たたか(う)」です。部首は「戈」(ほこづくり)となります。語例としては、合戦、苦戦、観戦、戦局、戦場、戦車、戦艦などです。
一刻も早いロシア軍のウクライナからの撤退と戦争のない、「世界平和」を心より祈ります。
(産経国際書会常務理事 山本晴城)
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