2022年4月17日

口から言葉が出ることをいう「告」

20220417_kanji01.png  今回は「(こく)」についてお話しします。「告」はつげる、知らせる、申し上げるなどの意味があり、「牛」と「口」からできています。篆書(てんしょ)体では「20220417_kanji03.png」と書きます。上部の「20220417_kanji04.png」は「牛」のように見えますが、そうではなく、「生」の篆書体「20220417_kanji05.png」の下部一画を省いたもので、進むなどの意味があり、地から芽が出ることを表します。このことから、「告」は口から言葉が出ることをいいます。
 目上の人に意見をいうことを「告」といい、それに対して上の人が下にいうことを「(こう)」といいます。しかし、古くは上下の区別なく使われていました。
 言葉は不思議な力を持ちます。みなさん、誤りなく正しく使いましょう。
(産経国際書会理事長代行 髙橋照弘)

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