2022年6月19日

怖い漢字・・・「童」

20220619_kanji01.png  今回は漢字に隠された恐ろし過ぎる由来の「童」についてお話をします。
 「童」の文字の成り立ちは、「(しん)(針)」と「目」と「重」の会意による会意(けん)形声文字です。「入れ墨を入れるのに使う針」の象形と「人の目」の象形と「重い袋」の象形から、針で目の周りに入れ墨を入れられた奴隷(どれい)を指す「童」という漢字が生まれました。これにより、下働きの「こども」を指したところから「童」は「こども」を意味するようになりました。
 読みは、音読みでは「ドウ」「トウ」。訓読みでは「わらべ」です。部首は「立」(たつへん)となります。語例としては、童子(どうじ)童心(どうしん)、童話、童謡、童顔、学童、児童、神童などです。
 児童のためにも、戦争の無い平和な世界を祈ります。
(産経国際書会常務理事 山本晴城)

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