2022年7月17日
編んでいない、ばらばらの竹の札「簡」
今回は「簡」についてお話しします。「簡」は意味を表す「竹」と、音を表す「間(閒)」を併せた文字です。「竹」は竹、「間」はすきま、あいだを意味し、「簡」は編んでいない、ばらばらの竹の札のことをいいます。そこから紙のない時代、竹を細く削り、文字を書き、それをいくつも紐で綴じ丸めたものを「簡書」といいます。現在の書物、手紙に相当するものです。七月は陰暦の異称が文月です。文字に関わりがあります。一言、便箋を使い両親や友人に手紙を書いてみたらどうでしょう。
(産経国際書会理事長代行 髙橋照弘)
前の記事 : みにくい心、心苦しいから転じた言葉「悪」
次の記事 : 鳥(隹)をおどかし、なやます「難」