2022年8月28日
「度」は席(むしろ)を手で広げ長さをはかること
温度・角度・限度・度胸・態度など、「度」の付く言葉はたくさんありますね。そこで今回は「度」についてお話しします。「度」を考える時、「席」の文字を辿らねばなりません。席()とは敷物の「むしろ」のことで、この省略字に「又」(手のこと)を加え、「度」()となりました。席を手で広げ長さをはかることが「度」です。単に「はかる」の意味から、ものさし・おきて(法度)・度す・回数の表現(何度)など、多くの言葉が生まれました。
現在は、この説が主流のようですが、「度」には諸説あり、甲骨文にも未解明の部分があるようです。更なる究明に期待するところです。
(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)
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