2023年6月11日
「臣」は目に関した文字
世界の国々では、総理大臣をはじめ、いろいろな大臣がその国の役目を果たしています。そこで今回は「臣」について考えます。古代文字を見ると、「臣()」は縦に長く、上の方を見ている目の形をして、大きな瞳を表しています。文字の向きを横にすると「目()」になることから、「臣」は目に関した文字であることがわかります。
「臣」はもともと、神に目を捧げた人であったと言われることから、「神につかえる」の意味になり、のちに「君主につかえる」「けらい」の意味となりました。やがて仕える者すべてを指し、「つかえる」の意味になりました。
臣下(けらい)、臣節(臣下としての道)、臣服(臣下として仕える)など、「臣」を使った言葉はたくさんあります。みなさんも調べてみてください。
(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)
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