2023年6月11日

「臣」は目に関した文字

20230608_kanji01.png  世界の国々では、総理大臣をはじめ、いろいろな大臣がその国の役目を果たしています。そこで今回は「(しん・じん)」について考えます。
 古代文字を見ると、「臣(20230608_kanji03.png)」は縦に長く、上の方を見ている目の形をして、大きな瞳を表しています。文字の向きを横にすると「目(20230608_kanji04.png)」になることから、「臣」は目に関した文字であることがわかります。
 「臣」はもともと、神に目を(ささ)げた人であったと言われることから、「神につかえる」の意味になり、のちに「君主につかえる」「けらい」の意味となりました。やがて(つか)える者すべてを指し、「つかえる」の意味になりました。
 臣下(しんか)(けらい)、臣節(しんせつ)(臣下としての道)、臣服(しんぷく)(臣下として仕える)など、「臣」を使った言葉はたくさんあります。みなさんも調べてみてください。
(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)

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