2023年7月 2日
つらぬいた考えに沿って気持ちを表す「慣」
5月に新型コロナウイルス規制も緩和され、2カ月近くが過ぎました。皆さんは新たな生活スタイルに慣れましたか?そこで今回は慣れるの「慣」についてお話しします。「慣」は「忄」(りっしんべん)に「貫」が組み合わさった文字です。まず「忄」は「心」という文字を立てて、偏になった部首で、おもに感情や思考といった心の動きを表す漢字に使用されます。
次に「貫」は物に穴をあけて、つらぬき通す象形「毌」と貨幣の象形「貝」が組み合わさり、つらぬく様子を表した漢字です。「貫」に心の動きを表す「忄」を添えた漢字が「慣」で、つらぬいた考えにに沿って気持ちを表すことから、なれる、ならわしという意味になりました。
読みは音読みでは「カン」。訓読みでは「な(れる)・な(らす)」です。語例としては、「慣用」「慣行」「慣例」「慣性」「習慣」などです。
今年も後半に入り、夏休みももうすぐです。マスクのない生活に慣れても、まだまだ各自がコロナ対策をして、コロナに感染しない生活を送りましょう!
(産経国際書会副理事長 山本晴城)
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