2023年7月 2日

つらぬいた考えに沿って気持ちを表す「慣」

20230630_kanji01.png  5月に新型コロナウイルス規制も緩和(かんわ)され、2カ月近くが過ぎました。皆さんは新たな生活スタイルに慣れましたか?そこで今回は慣れるの「慣」についてお話しします。
 「慣」は「忄」(りっしんべん)に「貫」が組み合わさった文字です。まず「忄」は「心」という文字を立てて、(へん)になった部首で、おもに感情や思考といった心の動きを表す漢字に使用されます。
 次に「貫」は物に穴をあけて、つらぬき通す象形「毌」と貨幣(かへい)の象形「貝」が組み合わさり、つらぬく様子を表した漢字です。「貫」に心の動きを表す「忄」を()えた漢字が「慣」で、つらぬいた考えにに沿って気持ちを表すことから、なれる、ならわしという意味になりました。
 読みは音読みでは「カン」。訓読みでは「な(れる)・な(らす)」です。語例としては、「慣用(かんよう)」「慣行(かんこう)」「慣例(かんれい)」「慣性(かんせい)」「習慣(しゅうかん)」などです。
今年も後半に入り、夏休みももうすぐです。マスクのない生活に慣れても、まだまだ各自がコロナ対策をして、コロナに感染しない生活を送りましょう!
(産経国際書会副理事長 山本晴城)

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