2023年8月27日

糸束の捻って搾る形の「率」

20230825_kanji01.png  天気予報で明日の雨の確()って聞くよね。今回は「率」を見るよ。
 元の字は糸束を上下の横木に通し、これを(ねじ)って水を(しぼ)ってるよ。前回の「素」にも糸束があったね。ギュッと搾るので(しずく)が左右に垂れ落ちるのがよく分かるね(金文)。今の字形は上下が搾る横木(20230825_kanji03.png)で、中が糸((よう))、幺の左右が滴だね。
 「(そつ)」の読みでは力を込めて「ひきいる」意味で引率(いんそつ)統率(とうそつ)率先(そっせん)と使う。水を搾り尽くすので、「ことごとく、みな、おおむね」の意味で大率(たいそつ)などとも用いるよ。
 また、「(りつ)」は割合の場合の読み方で比率(ひりつ)円周率(えんんしゅうりつ)能率(のうりつ)効率(こうりつ)と使うよ。
 この説明どう? ()直な感想聞かせてよ!
 (産経国際書会副理事長 勝田晃拓)

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