2023年8月27日
糸束の捻って搾る形の「率」
天気予報で明日の雨の確率って聞くよね。今回は「率」を見るよ。元の字は糸束を上下の横木に通し、これを捻って水を搾ってるよ。前回の「素」にも糸束があったね。ギュッと搾るので滴が左右に垂れ落ちるのがよく分かるね(金文)。今の字形は上下が搾る横木()で、中が糸(幺)、幺の左右が滴だね。
「率」の読みでは力を込めて「ひきいる」意味で引率・統率・率先と使う。水を搾り尽くすので、「ことごとく、みな、おおむね」の意味で大率などとも用いるよ。
また、「率」は割合の場合の読み方で比率・円周率・能率・効率と使うよ。
この説明どう? 率直な感想聞かせてよ!
(産経国際書会副理事長 勝田晃拓)
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