会報 令和7年1月号 第110号
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2023年9月10日
水盤に自分の姿を映し見る「監・鑑」
前回に続き、大きな瞳をあらわす「
臣
(
しん・じん
)
」を含む漢字、「
監・鑑
(
かん
)
」について考えます。
「監」は「
」と「皿」からなっています。金文を見ると、「
(
)」は「
臥
(
が
)
(
)
」と同じで、うつむいて下の方を大きな瞳で見ている姿の文字です。「皿」は水の入った水盤(
)で、すなわち「監」は、水盤に自分の姿を映す字形をあらわしています。自分の姿を映し見て反省することから、「かんがみる」の意味にもなりました。
私たちは「鑑みる」と書いていますが、「鑑」の元の字は「監」です。水盤が銅や鉄などの金属で造られていることから「監」に「金」が加わり「鑑」ができたようです。
「音楽
鑑
(
●
)
賞」「
監
(
●
)
視」のように、同じ意味合いで両方の漢字が使われていますね。
(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)
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