2023年10月22日

「飾」の成り立ちには2つの説がある?

20231020_kanji01.png  今回は「粉飾(ふんしょく)」や「装飾(そうしょく)」などに使われる「飾」(しょく・かざ(る))についてみていきます。
 「飾」の成り立ちには大きく2つの説があるとされています。「飾」を分解すると「食+人+巾」となります。「食+人」は「人の前に食器がある様子」で、「食べ物」や「食べる」といった意味となります。一説では、その食事の際に、体の前に付けている巾(ふきん)を食器にあてて汚れをふき(ぬぐ)うことを「飾」といい、「ぬぐう、きよめる」の意味となりました。
 また一説では、「人が巾(布)やはけで、壁の下地(したじ)の部分をぬりつぶしていくようにかざりつぶしていく様子」から、「かざる」という意味が生じたとされています。
 皆さんはどちらの説が興味深いですか?
(産経国際書会専管理事 鈴木暁昇)

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