2024年7月14日
古代文字で違いをイメージ「戊」
「伐」「戊」「戎」「戌」「戍」も紛らわしい漢字の代表格です。それぞれ古代文字で構造を見てみましょう。
まず、「人」と「戈」を組み合わせたものが「伐」で、人の首を斬る形を表しています。
一方、「戊」は鉞のように柄の付いた矛を示しています。
「戎」は、「戈」と「干」を組み合わせたもので、兵器や軍事を意味します。
また、「戌」は戊の刃の部分を複数にしたイメージ。十二支の戌にも使います。
最後に「戍」は「戈」と「人」で構成され、人が戈を背負って守る形です。一見、「伐」と似ていますが、意味は逆となります。
(産経国際書会副理事長 勝田晃拓)
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