2024年7月28日
時間をかけ、やり遂げる意「績」
夏休みに入りましたが、1学期の成績はいかがでしたか? 今回は糸へんの部首を持つ漢字で、成績の「績」を見てみます。
「績」は小学校5年で習う形声文字で、「糸」と「責」で構成されます。まず「糸」から説明します。
「糸」は糸を1本ずつ織って布にする様子を示しています。布はすぐには完成しないことから、時間がかかるニュアンスが生まれました。
一方、「責」は「主」と「貝」に分解でき、「主」はとげ(針)、「貝」はお金の象形。これを踏まえ、「責」は相手に金品を求める意となりました。
そこで「糸」と「責」が合体した「績」は、時間をかけてやり遂げた仕事を意味します。成績を上げるには、時間をかけて努力することが必要ですね。
(産経国際書会副理事長 山本晴城)
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